今週のトピック

「人生の三寒四温」2016年02月28日

ダニエル書 2章20-21節

「神の御名はとこしえからとこしえまでほむべきかな。
知恵と力は神のもの。神は季節と時を変え、
王を廃し、王を立て、知者には知恵を、
理性のある者には知識を授けられる。」

季節の変わり目で、天候不順な日々が続いています。特に気温の変化には驚かされます。たった一日で前の日と10℃以上の差がある日もあります。また、風があるかないかで、体感温度に大きな違いがあります。そのため朝、何を着て、どんな服装で出かけるか悩みます。最近は車ではなく、電車とバスで出かけることが多いので、朝の決断が一日に大きく影響します。そんな時に早く、寒いか温かいかにしてほしいと、ついイライラして気象情報を見てしまい、自分が恥ずかしくなります。

三寒四温と言うことばがありますが、三日寒い日があって、四日温かい日があり、だんだん春に向かって季節が変化していく様子を表した言葉ですが、これは人生にも当てはまると思いました。人は問題や困難が起きると、それができるだけ早くすぐに解決することを望みます。しかし良く考えると、問題や困難は急に起きたのではなく、それなりの理由や原因があります。その根本の理由や原因を良く考えて対応しないと、また同じ問題や困難が起きてしまいます。その根本の問題を探し、考えるのがこの「三寒四温」の時期のように思います。問題や困難はその原因に自分が気付かないから起きます(前もって気づくなら問題や困難は起きないはずだからです)。そう思うと人生の三寒四温も大切だと思いました。

(文=松本俊雄 牧師)


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