今週のトピック

「短くも、濃い福音書」2018年 11月 4日

マルコの福音書 10章 45節

「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、
かえって仕えるためであり、
また多くの人のための、贖いの代価として、
自分のいのちを与えるためなのです。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

教会学校のユースクラスでマルコの福音書を学生たちと通読しています。聖書を自分で読む祝福を覚えて、それぞれ1日1章を目標に読み進めることになったのです。

実際にやってみて、思ったことは内容が濃い!ということ。全16章、その1章もページ数としてはそれほど長くはありませんが、その短い章にいくつもの出来事が記されているのです。私の感覚なのですが、この通読はイエス様の行動を整理して読んでいくと言うより、矢継ぎ早に描かれていくキリストの愛に満ちたわざや、その語られたことばに圧倒されていく追体験のように感じました。

実際にイエス様が公生涯として世にご自分を現わされたのは、約3年(3年半という説もあります)という短い期間です。マルコの福音書にはクリスマスの記事がありませんので、まさにその3年間が凝縮されています。そして十字架に架けられるその時まで、イエス様は集まってくる群衆たちに、その中でも特に熱心に耳を傾ける弟子たちにみことばを精一杯伝えられています。そして常に愛をもって行動し、短くも濃い交わりをされたのです。

私自身が神であるイエス様と全く同じようにできるとはもちろん思いませんが、その模範が記されていることを改めて読み、少しでも倣うものでありたいと心から考えさせられました。

(文=加藤信行 副牧師)


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